ライトブログ

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未知を既知として捉える

「年をとると時間が早く過ぎているように感じる」
そう感じた経験は皆さんにもあるだろう。
これは、「ジャネーの法則」として昔の心理学者が発案したと言われている。


さて、年度が始まってもう2カ月となった。
いつの間にか、第1四半期の決算は目前になり、これから決算に
必要な情報を集めなければならない時期に差し掛かった。

3日前、5月のキャッシュフローを集計し、5月末の現預金残高
を書きこんだ。
リビング用PC(SH67H3)にかかわる購入資金を、ほとんど現預金から賄った
ので、当然ともいえるが、収支はマイナスになった。
それも、期首の残高を
下回るくらいに。

記入済みのデータより、グラフを作ってみた。

面白いぐらい下がってて思わず言葉を失った。
青色が、実際のデータ。黒色の線は、直線近似を表している。

傾きまでマイナスになっていて、これじゃ月を追うごとに残高がマイナスになる
ようなグラフだ。
これじゃまずい。

暫く考えた結果、今月は、とりあえず、傾き=0を目標にしようと考えた。
理由は、マイナスになるグラフは精神的に悪いということだけだ。
(なんとも不純な理由で申し訳ない)

どうやって、傾きが=0になる最低残高を求めるか。これが今回の問題となる。

今分かっているものは以下の通り。
・現在(5月末)までの直線近似の数式は、y=-7x+545.67 となっている。

・一次関数の式は、y=ax+b。(y:残高、a:傾き、x:月数、b:切片)
・xは、月数-2で求められる。すなわち、6月末の場合、xは4。
・グラフに表示されている式は、最小二乗法による近似値計算。

最初は、一次方程式の計算で済むと思って、手計算でやっていたが、
どうにもこうにも答えが見えない。
エクセルの関数とソルバーで求めることに。


今回は、LINEST関数と、INDEX関数を用いて計算する。
LINEST関数は、MicrosoftのOfficeのページから察するに、
この式は最小二乗法と既知のyと既知のxより、指定したデータに最も適合する直線を
導き出すための関数
と言える。

現段階で人間側で未知となっている6月末の残高をソルバーで0から
総当たりで代入すれば、それは関数側から見れば既知のyとなって
計算はできる
し、いずれは傾きが0になる直線を導き出すことができる。
さらに、問題である
傾きが0になる最低残高も求められるのではないか

そう思い、数式・関数とソルバーの設定を準備した。
関数の設定

ソルバーの設定


この設定にして、実行。

これで正解のようだ。
実行の結果、直線近似の式の傾きが0になるために必要な6月末の現預金残高
は、541千円
となった。

確かに、これは手計算では求められないだろう。
近似値の計算、しかも最小二乗法なので、手計算で求めるには
ガリレオ並の計算能力が必要だろうw

それにしても、ソルバーってすごいと思う。エクセルの中でもかなり使える
分析ツールだから当たり前か。


分析結果
5月末の段階で、518千円なので、あと23千円貯めなければならないようだ。
今月はがんばって節約するか・・・


エクセル(数式・関数・ソルバー)を使うと、手計算では難しいような分析も
簡単にできるので、おすすめです。