ライトブログ

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ユーザープロファイルとの格闘 その2

本当の格闘はここからでした。

PCを再起動し、XPを起動。しかし、不気味な音と同時に、
「プロファイルを読み込めません。プロファイルが壊れている
可能性があります。管理者に問い合わせてください。」
との警告。OKを押すと、また警告画面。
「ローカルプロファイルが見つかりません。一時的なプロファイル
 でログインします。ログオフ時にこのプロファイルは失われます。」
と警告され、OKを押すと、まっさらなデスクトップが表示されました。

変だと思って、スタートメニューを立ち上げると、すべてのプログラム
が何もない。スタートアップや、アクセサリなど、WindowsXP標準の
フォルダもない。IEを立ち上げると、一部のページが表示されない。
ファイルのダウンロードも正常に完了しない。リカバリソフトウェア
インストーラーも立ち上がらないので、リカバリをすることもできません。

ネットでこの問題を調べると、ユーザーの記録が消えている
もしくは、破損しているということらしいです。
ユーザーアカウントを見ると、確かにユーザーが誰もいない。
新しい管理者アカウントを作り、再起動。
その後、アカウントをクリックすると、また同じ警告が。
これではないようです。

XPのユーザー情報管理システムを調べていると、
Documents and Settings フォルダが深く絡んでいる
ようです。
気になっていたあのコマンドが蘇ってきました。
その1で実行した、
 move /y "c:\Windows.old\Documents and Settings" c:\
コマンド。赤字にしたのは、このコマンドを実行したときだけ、
「アクセスが拒否されました」との応答で、コピーできなかったからです。
DVDより起動し、ファイル・フォルダの管理属性を変更する
Attribコマンドにて、隠し属性、システムファイル属性、読み取り専用属性
すべてを解除するコマンドを入れても、アクセス拒否。
これもだめ。

ちょっと考えて、Cドライブ直下のDocuments and Settingsを、
Windows.oldフォルダ内の、コピーできなかったDocuments and Settings
に置き換えてみることに。
フォルダオプション、表示タブにて、すべてのファイルとフォルダを表示する、
保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しないのチェックマークを
解除し、はいをクリック。OKをクリック。
それでやってみました。まあ当然ですが、アクセス拒否されました。
削除しようとすると、システムフォルダなので削除できないとのこと。
また、このフォルダは、すべてのユーザー情報を含んでいるので、共有フォルダ
のような扱いを受けているようです。XPのProfessionalでしたら、フォルダオプションで
その項目を変更すればできるのかもしれません。ただ、残念ながらHomeですので、
セーフモードで起動し、Administratorでログオン。設定項目を探しましたが、
見つからず。これでもできないようです。

さらに考えて、Cドライブ直下の壊れたDocuments and Settingsフォルダを、
いったんDドライブに移動。レジストリの設定値を変更し、システム
フォルダの対象をDドライブのDocuments and Settingsフォルダに修正。
CドライブにWindows.old内の正常なDocuments and Settingsをコピー。
その後、レジストリを元に戻し、Cドライブの正常になったDocuments and
Settingsフォルダを無理やり読み込ませるようにすることに。
私はこの方法でなんとか解決しました。

作業する前に、パーティション構成を変更するために、
EaseUS Partition Masterをインストールします。
これができないと厳しいですね。

①新しく作成した管理者アカウントでログオンします。
②Dドライブを作成します。EaseUS Partition Masterで、
  Cドライブを縮小して新しいドライブをつくり、ドライブレター
  にDを割り当てました。(容量は適当です)
  再起動を促すメッセージが表示され、再起動させると、
  起動時にパーティション変更の処理画面がでます。
③起動したら、作った管理者アカウントでログオンし、
  DドライブにDocuments and Settingsフォルダを作ります。
④Cドライブ直下のDocuments and Settingsフォルダを、そのまま
  Dドライブに作成したDocuments and Settingsフォルダに移動します。
  一部コピーできないかもしれませんが、気にせず。
レジストリ値を変更して、DドライブのDocuments and Settingsフォルダ
  からデータを読み取る設定に修正します。
  スタート、ファイル名を指定して実行、名前欄に、「regedit」と入力。
  レジストリエディダが立ち上がります。
  (ここでの作業に失敗すると、PCが起動しなくなる等の深刻なトラブル
   を引き起こす可能性があるので、慎重にお願いします。念のため、
   レジストリのバックアップ(エクスポート)を行っておくことをお勧めします。)
  左のツリー表示で、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
  \Windows NT\CurrentVersion\ProfileList まで移動。
  すると、右側に、「ProfilesDirectory」という項目が現れるので、
  ダブルクリックし、値のデータを、D:\Documents and Settingsに変更。

   profilelist-regedit


  その後、左のツリーに戻り、ProfileListの左側の「+」をクリックし、
  操作する階層を下げます。
  すると、項目がいくつか表示されますので、変更していきます。
  S-1-5-18以外のものをクリックし、右側の画面の「ProfileImagePath」を
  ダブルクリック。値のデータをD:\Documents and Settingsに変更します。
  これをProfileList下のS-1-5-18以外すべてに行います。名前が
  やたら長い数字のやつもです。

  試したわけではないですが、S-1-5-18だけ、Documents and Settings
  ではなく、system32\config\systemprofileだったので、
  これは上の「一時的なプロファイル」でログオンするときに使う
  プロファイルなのではないかと思ったので、変更しませんでした。

⑥再起動します。まだログオン時に、同じように警告がでますが、気にせず。
⑦これでCドライブ内のDocuments and Settingsフォルダはシステムフォルダじゃ
  なくなるので、削除します。
Windows.oldフォルダ内の、Documents and Settingsフォルダを、Cドライブ
  直下にコピー。これで完全ではないですが修復と同じ 効果になるはずです。
レジストリを元に戻します。
  バックアップしたレジストリを使って戻しても、直接編集で戻しても同じです。
  値のデータの、「D:\」を、「%SystemDrive%\」に戻します。S-1-5-18以外すべて。
  1つ階層が上の、ProfileListのところの変更もお忘れなく。
⑩再起動します。警告は出ますが、前の状況よりは進歩している状況になるはずです。
⑪Dドライブを削除し、Cドライブの容量を元に戻します。
  Windows標準のディスクの管理では、現在実行中のシステムパーティション
  サイズ等の変更はできないので、EaseUS Partition Masterを使い、前の構成に戻します。
  再起動し、処理が終わると、Windowsが起動します。

作業は完了です。
これでリカバリソフトウェアのインストールと実行ができるようになるはずです。
このフォルダが破損すると、Windowsの中枢機能が正常に動作できないようです。
(システムフォルダなので当たり前ですが)

リカバリ用ソフトウェアや関連するDLLファイルをインストールし、リカバリ用DVDを
作成しました。その後、このDVDを使い、工場出荷時の構成に戻します。

これで、やっと正常なXPに戻すことができました。
ここからWindows8をインストールしていきたいと思います。