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退化という進化

今回の記事はテーマが部屋の模様替えですが雑記に近い内容です。

昨年の4月から大学生になり、一人暮らしをしています。私の家は、大学から
徒歩で10分もかからない距離にあるので、大学の友達がよく家に来てくれます。
(私自身も、家に人を呼ぶのが好きなので)

その中でもかなりの回数来ている人は、私の家に来ると必ず
お前の部屋は来るたびに何かが変わっている」と言ってくる。

まあ、大規模な模様替えは中学時代から月1~2ペースでやっていたのだから、
小規模なものになれば来るたびに変わることになるだろう。

18日に、久々に大規模な模様替えを行った。完了した後、実際にその環境で
過ごしてみると、すごい違和感があった。そして、とても使いにくいのである。

今回は失敗したな」 そう思った。

今まで模様替えを何回やってきたかは分からないが、だいたい5回程度
行えば1回は失敗する配置にしてしまうのではないかと思う。
今回はそれにあたってしまったのだろう。

数日後、配置を以前のものに戻した。私はその時に、「これは進化したのか退化したのか
ということを考えていた。模様替えをやってみて設計当時は便利と思っていたことが
あまり便利ではないことがわかったので、勉強になったという意味で進化したのか
模様替えをしたのに元に戻したから退化したのか、どちらなのだろうと。

答えは案外簡単に見つかった。Wikipediaの、「
退化」のページ。
私は進化と退化は対義語として認識していたが、このページでそれが改められた。

生物学において退化は進化の一側面であり、対義語ではない。

この文章を見た瞬間、私は息をのんだ。
退化するのは、その機能を使わなくなっていらなくなったからであり、
それは別の視点から見ると環境に適応していくという進化であると。

つまり、今回私が模様替えに失敗したことは、退化であると同時に、進化したのだ。
と解釈することもできる(実にポジティブシンキングな気がするが)


この考え方は私にとってとても衝撃的なものだった。
私は昔から、「人間は進化して進み続けることが大切だ、退化してはいけない
と思っていたが、そうではないのかもしれない。
退化は進化につながっている。そう思った。

もうひとつ、分かったことがある。
私は、その行動によって自分が進化するのか退化するのかを考えるときがあった。
そして私は進化できる選択しかしてこなかったのだろう。そうやっているうちに、
手許に残る行動手段(トランプでいえば、カードの枚数)が、どんどん少なく
なって、打てる手が少なくなってきているのではないかと。
すなわち、退化することを恐れていたのである。


話がすごい大きくなっていることに気付いた。
ただ、今回の模様替えの失敗は、私にとても大きなことを教えてくれた。

退化することを恐れてしまっては、いつか進化できなくなる
退化と進化は対義語だけれども、退化は進化につながっている

この2つのことを学んだ模様替えだったと思う。
これは模様替えに限らず、すべてのことに通じることかもしれない。