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Aspire one のメモリ増設

そろそろAcerのPCを買ってから3か月が経ちます。 この間、Windows8リカバリの問題やDownScalingSupportedの問題など、 さまざまなネタを提供してくれたこのPCですが、Atomのためか、HDDのためか、 そもそもWindows8のためか、動作が非常にもそもそしています。 起動はそこそこ早いんですけどね。

ちょっと気になって、タスクマネージャを開いて、パフォーマンスを見ていると、 メモリが足りなさそうな感じがするんです。

なんじゃこれは。 1GBのメモリの中、758MBも使っているではないか。 これではまともに使用できないですね。使える残りの量は251MB。 キャッシュ済みが237MBですから、何にも使っていない容量(空きメモリ)は たったの14MBです。使用率(使用中の量÷全体量)は74%。

<キャッシュ済み領域> PCの性能を体感的に上げるために、データを先読みしたり、もう一度 使われるであろうデータを置いている領域のこと。ここにあるデータは、 メモリに比べて速度の遅いHDDやSSDなどの影響を受けないで使用できる メリットがある。 キャッシュ済み領域量=利用可能量 - 空きメモリ量 となります。

せっかくWindows8にしたのに、動作が重くてはと思い、メモリを増設することに。 ただ、このPC、メモリを増設するには、PCの内部を開けて、内部基板を ひっくり返さないとできないようです。(ネットブックなんで、メモリの交換なんて 考えていないのかもしれません。) まぁ、何回も様々なノートPCを分解しているので、「いけるっしょ」って感じで やってみることに。 メモリは、Buffaloの DDR2 S.O.DIMM PC2-5300 1GB を購入しました。

左が付いていたメモリ(512MB)、右が今回つけるメモリ(1GB)です。

以下は分解中の写真を載せてますが、ねじがどこにあるかとかは 書いていません。私以外にもたくさんの方々が分解をしていらっしゃるので、 そちらにお任せしたいと思います。

まず、バッテリを抜いた状態で電源ボタンを数回おして、放電しておきます。 ひっくり返して、ゴム足に隠れているものも含めたねじをすべてとります。

PCを開いて、キーボードを抑えているツメ5か所をとります。 フレキシブルケーブルを取るとこんな感じに。

キーボードがないだけで変わりますねw ねじ・フレキシブルケーブルをとって、パームレストを取ると、

マザーボード(M/B)が出現。このPCの場合、左右にマザーボードが 分かれて配置されているようです。(右側はほとんど端子ですが) こちら側からは、サウスブリッジと思われるもの(中央上)と、 オンボードメモリ(左下の4つ並んでいる黒いチップ)が見えます。 ねじ・ディスプレイとの接続ケーブルなどを取り外して、本体から外すと。

実にシンプルな構造のM/Bですね。 左右がつながって見えるのはHDDの駆動基板です。 裏はこちら。

右の大きなものがHDD、左下にCPUクーラー、左上がメモリスロット という構成になっています。

メモリを交換し、しっかりはまっていることを確認。 ついでなので、CPUクーラーの掃除もすることに。 電源コネクタとねじをとると、シート上になったグリスが出てきました。 これをふき取って、新しいグリスを塗布。CPUクーラーは、エアダスターで ごみを吹き飛ばしておきました。

どうでもいいですが、M/Bが消えた後もぬけの殻となった本体がこちら。

実に無残な姿です。

組み立てなおして、いざ電源ON。 電源が入らない。バッテリは充電されていたはずなのに。と思ったら、 何も表示できないくらい完全に電池がなくなっているようで、ACアダプタを つないだらちゃんと起動しました。ひとまず、増設は成功のようです。

暫く起動していなかったので、WindowsUpdateや、セキュリティソフトの更新 などで時間がかかってしまいましたが、それが終わり、処理が落ち着いてくると、 増設前より機敏に動くようになってます。 タスクマネージャを開いて、メモリの項目を見ると一目瞭然。

使用中の量が違うので、正確な比較にはなりませんが、 空きメモリ量を計算すると、利用可能893MB - キャッシュ済み746MBで、 147MBとなりました。10.5倍ですw 使用率を求めると、39%。

仮に増設前と同じ使用量だとしても、49%ですので、半分ほどしか 使わないことになります。

エクインのメモリの項目は、 増設前が  2.4 増設後が  4.4  となりました。

ノートPCにおけるメモリの増設はもそもそしているときには特効薬だと つくづく感じましたね。ネットブックの場合なおさらです。 ただ、メモリを交換するだけなのにここまで分解しないといけないのは つらいです。(分解が面倒なPanasonicのLet's Noteでもこれはないですw) 後継機種は簡単に交換できるようになっているそうです。

メモリ増設、おすすめです。でも、保証がきかなくなる場合が多いので、自己責任で。