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自分を知って政治を考える

今回はかなり真面目な話。
昨年の12月、当時の民主党野田総理衆議院を解散させて、
総選挙を行った。私はそのときは18歳で投票権がないので、
友達と選挙速報を見ていた。

選挙からもうすぐ3カ月が経つ。ここまでの間に、政権与党が変わり、
安部政権の経済政策「アベノミクス」によって景気の持ち直しに期待が
出ている。そんな中、来年20歳になり、投票権が発生する私は、
一体どの政党と考え方が近いのか、どこに投票するのが良いのか
ということを考えていた。


現代社会や政治学などの教科書を見ると、さまざまな政治哲学者の姿が
見てとれる。それぞれ考え方は違うが、「正解」のない政治の世界にとって、
考え方が違うのは自然なことだろう。
さて、私はその政治哲学者の中でどの人に近いのか。
それを知るために、「政治哲学者タイプ診断チャート」というものをやってみた。
http://www.visualecture.com/type/index.html

これをやってみた結果、私は「ジョン・ロールズ」という人に近いことが分かった。
この人について調べてみると、「リベラリズム」を重視する人らしい。

リベラリズムとは>
政治思想の一種で、個人主義、民主主義、資本主義などの体制の基礎となる
考え方である。ここでは、現代における自由主義を、リベラリズムとして定義する。

自分のプロフィールに書いてある方針と合っていてちょっと安心。
ジョン・ロールズの場合、
「正義」とは、公正な分配を行い、人々の自由な選択を保証することである。
と定義されるようです。

この診断チャートでは、「正義」とは何なのかということを見ています。
それぞれの哲学者が、何を重視しているのかを見ることができます。


さて、もうひとつ。

現代政治の考え方の大きな潮流に、「大きな政府か小さな政府か
リベラルか保守か」という流れがあると考えられる。
(保守+リベラルという人もいるので、一概には言えないが)
この2つの視点から大まかに見て、どのポジションなのか判断する
ものが、Yahoo!みんなの政治にあった。
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/position/

これをやった結果、私は「リベラルかつ小さな政府を目指すタイプ」という
ポジションらしいことが分かった。
http://seiji.yahoo.co.jp/guide/position/kekka.html?px=6&py=2

確かに。私自身、政府は市場に介入すべきではないと思うし、良くないものは
新しいものに変革させていくことが必要だと思っている。
政府の目的は、「富裕者と貧困者の差を少なくすること(富の再分配)」と、
「個人間の紛争の解決」「国民保護」であると考えている。
公共サービスや、公共事業などは、政府の規制と管理のもと、民間に
行ってもらうほうが、利便性やコストを考えた質の良いものができると
思っている。

この2つのテストから見ると、私の考え方は
リベラリズムが中心となっている
ようだ。ここから見る限り、私に一番近い政党は「自民党」ということになるようだ。
「維新の会」のほうが近い気がするが、現実的な方向性を見ると、
自民党のほうがよい気がしてならない。


若者が選挙に行かない理由の一つに、「自分が行っても変わらない」という
ものがある。確かに、「あなたの1票で変わる」というのはそれが多数集まった
ときの話であり、詭弁だ。
私たちは、「総理が毎年変わっていく」というような他国では見られない事態
を見慣れているし、「政治がダメでもそれ以外が安定している」状態に生きている
ので、「政治参加」の重要性が分からないのかもしれない。
参加する・参加しないは個人の自由であるため、何も言えないが、
参加しない場合、それは「自分の意見を言わない」のと同等である。
会議で、発言権が認められているのにもかかわらず、何も言わないのと同じだ。
日本経済新聞のCMで、「会議ってね、発言しないと、いないも同然 って言われたりするのよ」
というフレーズを話していたが、その通りだ。

この間のブログでも、「利益は意見、キャッシュは現実」と書いた。
これをこの記事におきかえれば、「投票は意見、政治は現実」となるだろうか。

企業でも国会でも、家庭でも、何か行動するときには「意見」がどこかにあるはずだ。
そんな中で、せっかく自分の意見が言えるのに、何も言わないのは、もったいないと
思うのである。



話が長くなったが、この国に生きている以上、国の政治に意見を言う権利は
あるのだから、それをないがしろにするのはもったいないのではないか。
今選挙に投票している人の中心は、40代以上の方々だ。
だが、これからの世の中を担っていく若い世代の人たちが、積極的に
政治に参加し、国を動かしていかなければ、意見のない国政になってしまう。
今の政治は、「国民不在の政治」と呼ばれているが、それを作っている1つの理由は、
「国民が選挙に行かないこと」なのではないか。

「意見」がないのに、どうやって決めるんだ。


国政は確かに我々の世界とかけ離れたことをしている。だがそれに文句を
つけるだけでなく、選挙というもので意思表示をすることが大事なのではないか。


こういうものを通して、「自分の意見」って何なのだろう。と考えてみるのも
いいことだと私は思う。