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きのこたけのこ戦争のように

世の中には、どちらかに決められないものが数多くある。
白黒が付けられない、一元的に決められないものだ。
きのこたけのこ戦争や、目玉焼きに醤油をかけるかソースをかけるかなど。。

1人暮らしにおいても、そのような問題がある。

それは、ベッドを置くか置かないかという問題だ。
今回は、これについて考えてみようと思う。

まず、それぞれのメリット、デメリットを考えてみる。
ベッド派(ここでは、ロフトベッド、ローベッドを除いたものとする)
 メリット
  ・ベッドの下を収納スペースとして使える
    →狭い1人暮らしの部屋では収納スペースの確保は大切
  ・すぐ寝られる
    →敷布団の上げ下ろしの必要性が減る

  ・埃が舞うことが減る
    →埃は下に落ちるので、ベッドであればそれを呼吸により吸い込んでしまう可能性も低くなる
  ・床面との高低差により、底冷えの影響を受けにくい
    →風邪をひきにくくなる
 デメリット
  ・ベッドを置いておくスペースは、居住空間として利用できない。
    →来客時に不便
  ・ベッド下の掃除が面倒(収納スペースであるため)
    →埃がたまる原因
  ・布団を干さないとダニなどの温床になる
    →衛生的な問題
  ・ベッドから転落する可能性
    →安全性の問題


布団派(スノコや、マットレスは敷かないものとする)
 メリット
  ・布団を畳むことにより、居住空間の確保につながる(圧迫感の減少)
   →来客時や、広いスペースの確保が必要な時に便利
  ・転落の危険性はない
   →床もしくはカーペットなどに移動してしまうだけ
 デメリット
  ・すぐ寝られない
   →布団を敷く必要性がある
  ・収納スペースが確保できない
   →置くものを減らすしかない
  ・埃を吸い込んでしまう可能性
   →ぜんそくにかかってしまう危険
  ・布団を干さないと万年床になる
   →衛生的な問題
  ・底冷えする
   →風邪にかかりやすくなる可能性
  ・布団の下が直接床になる
   →腰を悪くする可能性

このくらいだろうか。まだあるかもしれないが、思いつかないのでこのぐらいにしておく。

それぞれの有効性(メリット数-デメリット数)を計算すると、
ベッドは 4-4で0
布団は 2-6で-4
となり、ベッドのほうが有利と見える。

ただ、何度も言うとおり、模様替えにおいて必要なのは、数ではなく質の目線で見ることだ。
メリット数とデメリット数による有効性ではなく、その先にある快適さという
質で見なければ、真の答えは出ない。
これはとても重要なことだと自信を持って言える。


この記事を書く3週間前から、私は部屋のベッドを一時的に分解して
布団で生活してみようと試みていた。
目的は、この記事を書くため(ベッドの必要性を考えるため)と、来客が増えるのに対応するためだ。

説明するために、ざっくりとした絵を書いてみた。
(汚いのはご了承ください。)
模様替え前の配置はこちら。

この配置の問題点は、以下の通り。
・部屋に入った瞬間の、圧迫感の大きさ
・納戸のドアは何とか開くが、開きづらい
・洗濯物を干す南窓の一部がベッドに封鎖されているため、アクセスしにくい
・コタツを使うには、ベッドから引き出す必要がある。など
コタツを収納できるので、動線は無駄がなくて良いのですが・・・
ベッドがなければ、部屋の居住面積は大幅に拡大するはず。


火曜日に、ベッドを分解し、布団を配置した。
布団を畳んでみると、部屋は実質的にも、体感的にも広くなった。
配置図はこんな感じ。

約1畳ぐらいの居住スペースが生まれた計算になる。
私の部屋は1Kで、6畳の部屋なので、1畳増えることは16%の居住面積向上につながる。

以下は私の部屋におけるベッドの分解による効果の結果。
メリット
 ・部屋に入って一番大きな物体としてベッドがあったが、それが撤去されることにより、
  圧迫感が大幅に減少
 ・コタツを出し入れする必要性がなくなった
 ・納戸が開きやすくなった
 ・窓へのフルアクセスが可能になった
 ・動線の向上
デメリット
 ・布団を毎回上げ下ろししなければならない
 ・出窓へのアクセス性の低下
 ・埃が舞う
 ・朝方、底冷えする
 ・ベッドの下に入れていた物が収納できない。

こんなところだろうか。なお、今回はベッドを分解しただけで、処分していないので、
ベッドのパーツを置いておくスペースが必要なので、デメリットはもう一つ増えるかもしれない。

私の部屋における結論としては、ベッドで生活していた頃より快適性が向上したと思う。
友達を部屋に招く機会が多いので、居住面積を最大化できる配置のほうが
有利になる
のは当然だろう。


もちろん、部屋の窓や収納などの配置、部屋の縦横の大きさ、ベッド自体の大きさ、
さらにはそれまでベッドで過ごしてきたか布団で過ごしてきたかなど、
様々な要因によって、ベッドが良いのか布団が良いのかは変わってくる。

自由に使える空間が広いほうが良いという場合、布団を選択するほうが快 適
だと言えるだろう。
そうではなく、人生の3分の1を構成するという睡眠の質が大事だというならば、
ベッドを選んだほうが快適だと言える。

ロフトベッドや、折り畳み式ベッドなど、様々な物が販売されている現代においては、
どの選択が自分にとって正しいのか(=最高の快適性を実現できるのか)が
より不鮮明になっている。

私のロフトベッドに対する見解については、「ロフトベッド」という記事を1年ぐらい
前に書いたはずなので、それを見ていただければ分かると思う。
ローベッドは、使ったことないので、よくわからないが、マットレスを敷いた布団
と大差ないと思うので、購入する価値は見出せないと思う。
折り畳み式ベッドは、干すのがとても大変だし、掛け布団や枕を置いておく
スペースが必要になるということは言うまでもないことだ。


どの選択にするか迷ったら、それぞれのメリット、デメリットを箇条書きにしてみて、
その選択が及ぼす影響を明文化
してみるとよいだろう。
そのうえで、どの選択が一番良質か(=快適か)どうかを考える。
こうすることによって、最適な選択に近づくことができると私は思う。

ベッドは買えばコストがかかるし、処分するといったらコストがかかる結構
厄介なもの
だ。後悔を最低限に抑えるためには、熟慮をする必要があるだろう。
白黒が付けられない、一元的に決められないものなので、とっても難しい。
このことを頭に入れて、選択をしてほしい。


編集後記
個人的には、たけのこの里が好きだし、目玉焼きには醤油をかける。