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SH67H3 その1

前のValorePCのラストレビューで、新しいPCを導入することを書いた。
1か月前から、どういう構成で作るかどうかとか、予算はどれくらいにするかとか、
様々な事を考えていた。

考えることが様々あり、どこから手を付けるかが全く決まらなかったので、
制約条件から考えることに
した。
今回は、以下の条件をクリアできるようにする
・テレビ台のスペース(高さ20cm・横幅30cm)に入る大きさ
・実家にいるときのハードな使用に耐えうる性能
・前面にUSBポートを装備していること
・テレビなどのスペースは、すべて黒色で統一しているので、
 それを崩さない、黒色のスマートなケース
・将来的なグラフィックボードの増設にも対応できるようにする
・予算はOS込み40,000円以内(最大でも50,000円)


この条件をクリアするためには、どうすればよいか。
まず、Mini-ITXを使用する方法が思いついた。Mini-ITXを使えば、スペース上
の問題はすべて解決できる。性能もそこそこ確保できる
だろう。
ただ、問題点が2つある。1つは、GPUオンボードのものが多いということだ。
Mini-ITXのM/BでオンボードGPUといったら、最高でもCore i3のUシリーズに
なってしまう。それでは将来的にまずい。もう一つは、Mini-ITXの電源は、ACアダプタ
を使用しているものが多い
という点だ。これでは、グラフィックボードを積むなんて
夢のまた夢になってしまう。
これではだめだ。

いろいろ考えた結果、数年前に一度計画をした、ベアボーン(=半完成品)PC
はどうだろうか
という結論に至った。早速、ShuttleのHPを見てみることに。
LGA1155ソケットを使用しているベアボーンは、SH61R4、SZ77R5、SH67H3の
3つに絞られた。

・SH61R4は、17,638円と廉価だが、チップセットはH61、メモリスロットが2本になっていることや、
電源ユニットが250Wとなっているなど、グラフィックボードを積むにはちょっと
不安と考えられる。
・SZ77R5は、29,259円と、かなり高い。チップセットはZ77、メモリスロットは4本で、
32GBまでのメモリを認識できるようだ。電源ユニットは、500Wと、普通の自作
PC並の容量を搭載している。また、PCI Express3.0と、USB3.0にも対応している。
・SH67H3は、両方の間を取ったようなもので、19,380円。チップセットはH67で、
メモリスロットは4スロット。電源は300Wと、ちょい微妙な感じ。ただ、USB3.0
対応している点がある。

総予算40,000円ということと、将来的なアップグレードを考えると、やはり
SH67H3
になる。
ただ、予算の半分がケースとM/Bになってしまう。これでは40,000円は
実現できるわけがない。
中古市場を見てみよう。ちょっと検索していると、手頃なやつを発見。
外観がちょっと汚いが、そこは補修できるし、マザーボードのバージョンが1.0なため、
IvyBridgeに非対応と書いてあったが、BIOSの更新で使えるようになるとShuttleのHPに
書いてあったような気がしたのを思い出しこれが計画の混乱を引き起こす
入札。

意外と安く落札でき、代金を振り込んで、商品が到着。原価は9,660円。
新品の半額で落札できた。外観は商品説明通りひどかったが、すぐに補修
して、目立たないようにはできた。

さて、ここから必要な物をそろえていくことになる。
このベアボーンを組むためには、以下のパーツが必要になる。
・CPU
・メモリ
・ストレージ機器
光学ドライブ
・OS

OSは、光学ドライブとセットのWindows7 Professional SP1 64bit DSP
を購入
。15,480円。

ストレージは、ValorePCから引っ張り出してきたSSDを流用。0円。
容量が足らないとは思ったが、外付け等で対応できるとして除外。

メモリは、UMAXの、DDR3-1333 8GB(4GB×2)を購入
メインマシンの買い替え時には、これを流用して、16GBにする予定。4,680円。

CPUは、IvyBridgeの、Core i3かi5と考えていた。しかし、ここに思わぬ誤算が
待っていた。
ShuttleのHPで、なんとなく「FAQ」を見ていた時のこと。
質問:Does My SH67H3 support IvyBridge CPU ?
返答:
Yes,but only motherboard version 2.0 may support IvyBridge CPU,
how to 
identify the motherboard version, please check below FAQ link
日本語に訳すと、大体こんな感じ。
質問:私の
SH67H3はIvyBridgeCPUをサポートしているか?
返答:マザーボードのバージョンが2.0のときにのみ、IvyBridgeをサポートします。
マザーボードのバージョンを確認する方法は、下のFAQリンクを参照してください。

この文章を読んだ時点では、私の中では、「マザーボードのバージョン」というのが、
BIOSのバージョン」を示しているのだと思っていた。
だったらBIOSアップデート
でIvyBridge使えるじゃん。
問題ないだろう。

    そう思った矢先、次の文章で、その甘い予想が瞬時に打ち砕かれた。

If your motherboard is version 2.0, please update BIOS to SH67H000.2xx version
that will be supported IvyBridge CPU, about the detailed support information,
please refer CPU support list from below link

日本語に訳すと、こうなる。
もし、マザーボードのバージョンが2.0ならば、BIOSのバージョンをSH67H000.2xx
にアップデートしてくれれば、IvyBridgeCPUをサポートできるようになります。詳細
なサポート上の情報については、下のFAQリンクからサポートCPUリストを参照してください。

即ち、SH67H3で、IvyBridgeのCPUを使うためには、マザーボードのバージョンが2.0で
あることと、BIOSのバージョンがSH67H000.2xxにアップデートされているという
2つの条件を満たすことが必要だ
ということだ。
ここで、「マザーボードのバージョン」と「BIOSのバージョン」という
言葉が指すものが全く異なっていることは、言うまでもない
だろう。

これが分かった瞬間の、「あっ・・・やってしまった」という感覚は、今でも鮮明に
覚えている 。そして同時に、購入計画は修正を余儀なくされる結果となった。


ここまで買いそろえてしまっては、仕方ない。どうにかして組むしかない。
そう思い、対応しているSandyBridgeのCPUを中古市場で見ることにした。
候補に挙がったのは、Core i5 2400と、Core i3 2100の2つ。
性能的には、勿論i5のほうが良い。ただ、この先i7に乗り換えると思うし、
現時点でコストを抑えておいた方が、先々のためになるだろうと考え、
Core i3 2100を落札した。7,910円。


さて、計画を立ててから約2カ月。ここまで来てやっと、すべてのパーツがそろった。
ここで、購入(流用)したパーツを上げようと思う。
・ケース、M/B   SH67H3                       9,660円
・CPU        Core i3 2100                    7,910円
・メモリ       UMAX DDR3-1333 8GB(4GB×2)      4,680円
SSD        OCZSSD2-1VTXPL60G(流用品)          0円
光学ドライブ   ASUS DRW-24B5ST(OSセット品)          0円
・OS         Windows7 Professional SP1 64bit DSP版  15,480円
・その他消耗品  SATAケーブルや、ねじセット等         2,000円
総計 39,730円。
目標の40,000円を切る事が出来て一安心。
購入したものの一覧がこちら。



ここから、組み立て~OSインストールなどの手順を書いていこうと思ったが、
IvyBridgeの話がかなり長かったので、ここで一旦区切ろうと思う。