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DownScalingSupportedとは何か

やっぱり、Windows8ネットブックで動かそうとする人は一定数いるようで、
そのたびに解像度の問題にあたり、DownScalingSupportedで検索している
人が多いようです。(理由は、この問題の解決法を提示しているWebページが多い
→それだけ需要がある→解像度問題を抱えている→ネットブックユーザー)

そういう私も、最初はこの方法をWebで見つけたのですがね。
Webページをいろいろ見ている間に、じゃあこの「DownScalingSupported」
って一体何なんだって疑問が生まれてきました。Webを探しましたが
これ自体が何なのかを示すページは見当たりませんでしたので、
個人的見解を述べたいと思います。

あくまで個人的見解ですので、参考程度に。
(もし詳しい方がいたらご教授願います。
m(..)m   )

まず、DownScaling(ダウンスケーリング)とは何なのか。
対義語であるUpScalingと同時に考えていきます。
UpScaling ・・・アップスケーリング
  画面サイズの拡大処理。画素数の向上。即ち、SD画質→HD画質
  の変換ということです。
DownScaling ・・・ダウンスケーリング
  画面サイズの縮小処理。画素数の削減。HD画質→SD画質への変換。

ここからは、具体的な解像度を交えて考えていきたいと思います。
ディスプレイのネイティブ解像度 = 1024×600
また、ディスプレイにおける表示単位は、ドットを用います
(ネイティブ解像度 : もっとも鮮明に表示される解像度。多くの場合は、
入力される1ピクセルの画素を、ディスプレイの1ドットに同じように変更なし
で表示できる解像度=ドットバイドットの解像度を示す。)
また、リフレッシュレートなどは考えません。

UpScalingを考えるときのWindowsで設定する解像度 =  800×600 
DownScalingを考えるとき                   = 1280×1024
また、設定解像度の表示単位は、ピクセルを用います。
このような条件で考えていきます。

まず。UpScalingの時。
ディスプレイのネイティブ解像度 1024×600 > Windowsの設定の解像度 800×600
となります。
ピクセルで割り算をします。簡単にするために、横方向の画素数のみで計算します。
計算式は、 ディスプレイ解像度(横) ÷ Windows設定改造度(横)
計算後の単位は、 ○○○ドット/ピクセル です。
=1024÷800 = 1.28ドット/ピクセル となります。
これは、ディスプレイのネイティブ解像度より、Windowsの設定による解像度のほうが低いため、
ディスプレイに表示される際、1ピクセルの情報を表示するのに、1.28ドット使用することになります。
言い方を変えると、横に伸びたりすることです。


次に、DownScalingの時。
ディスプレイのネイティブ解像度 1024×600  Windowsの設定の解像度 1280×1024
となります。
同様に割り算をすると、1024÷1280 = 0.8ドット/ピクセル となります。
これは、ディスプレイのネイティブ解像度より、Windowsの設定による解像度のほうが高いため、
ディスプレイに表示される際、1ピクセルの情報を表示するのに0.8ドット使用することになります。
即ち、縮んで表示されるということです。

Windows設定解像度とディスプレイのネイティブ解像度が一致しているとき
ドットバイドット(説明は上記参照)で表示される。

これを踏まえた上で、DownScalingSupportedを考えると、次のように考えれられます。
DownScalingSupportedの値が 0(標準) の場合
  ディスプレイのネイティブ解像度を最大解像度とし、
  その解像度~Windowsを動作させるために必要な最低解像度の範囲でのみ解像度
  を変更させるようにする。ダウンスケーリングの使用をOFFにする。(認めない)

DownScalingSupportedの値が 1 の場合
  ディスプレイが正常に動作するか分からないような解像度(ネイティブ解像度以上のもの)
  ~
Windowsを動作させるために必要な最低解像度のすべてを表示させ、変更できるようにする。
  ダウンスケーリングの使用をONにする。(許可する)

ただし、この項目においての設定値0、1は、OFF、ONという意味と同時に、
1には0を内包しているという意味もあると考えられます。
また、
DownScalingSupportedは、「ダウンスケーリングをサポートするか?」という意味よりは、
「ダウンスケーリング機能をONにしていいの?」というようなニュアンスで考えたほうがいいですね。
そのうえで、値(それに対するユーザーの応答)が0のときには、「だめ」であり、1のときには「いいよ」
と解釈することができます。
値が1のとき、PCは「無理やり表示するよ、映らないかもしれないけどね」と言っているようなものです。


余談ですが、UpScalingSupportedっていうのはないようです。レジストリを検索したり、
Webを検索しましたが、そのようなものは見当たりません。
まぁ、当たり前ですよね。ネイティブ解像度以下の解像度だったら映せないことはないはずですし。
(文字がぼやけたり伸びたりすることも含め)

じゃあ結局DownScalingSupportedって何なのか。
結論としては、ディスプレイのネイティブ解像度を超える解像度の設定を許可するかどうか?
          (=ディスプレイのネイティブ解像度を超える解像度の設定項目を表示するかどうか?)
          (=ダウンスケーリングして無理やり表示していいのか?)
ってことです。それに対して、0だったら許可しない、1だったら許可 ということになります。

最後に一言だけ。あくまで個人的見解。